ノミ・マダニは動物に寄生し、吸血するだけでなくかゆみや皮膚炎の原因となったり、様々な病原体を媒介することがあります。様々な予防薬が存在しますが、大きく以下の3タイプに分けられます。
1. スポットオン(滴下型)タイプ
(フロントライン、マイフリーガードなど)
2. スプレータイプ
(フロントラインスプレーなど)
3. 内服薬
(ネクスガード、コンフォティスなど)
当院ではワンちゃん・ネコちゃんの性格や生活環境などを考慮して、使用するお薬を提案させていただきます。
狂犬病予防注射に予約は必要ありませんが、お急ぎでなければ4月1日以降にご来院下さい。
予防注射接種料 :2,750円
登録手数料 :3,000円
注射済票交付手数料 :550円
※ご来院の際には、市町村からの封書、ハガキをご持参ください。
・当院は神戸市獣医師会に所属しており、院内で登録や済票交付の手続きを行うことができます。
・ワンちゃんの健康状態によっては接種の延期をおすすめすることがあります。
フィラリア症について
犬フィラリア症(犬糸状虫症)は、犬フィラリアという寄生虫が肺の血管や心臓に寄生することで起こる病気です。進行すると咳や腹水といった呼吸や心臓に関連した症状がみられるようになり、それが原因で死にいたることもあります。蚊が媒介して犬から犬へと感染していきます。
予防方法と予防期間について
予防方法は大きく分けて2つあります。
1. 予防期間中1か月に1回予防薬を使用する。(チュアブルタイプなどの飲み薬やスポットオンのお薬)
2. 効果が1年持続する注射を使用する。
1か月に1回の予防薬を使用する場合、予防期間は「蚊が現れて1か月後から、蚊がいなくなって1か月後まで」です。
当院ではフィラリア症の予防期間は5月下旬〜12月中旬、合計8回の投薬としています。
予防前の検査について
フィラリアに感染した状態で通常通りに予防薬を使用すると、ショック等の重大な副作用を引き起こすことがあります。そのため、予防薬を始める前には必ずフィラリアに感染していないかどうかを採血して検査する必要があります。
簡易検査:770円(税込)
抗原検査:1,650円(税込)
※どの検査を実施するかはワンちゃんの予防状況などにより決定いたします。
検査時期について
蚊の吸血によってワンちゃんの体内に侵入したフィラリア幼虫が成虫になるまで約5〜6か月かかります。あまり早い時期に検査を行うと感染を見逃す可能性があるため、当院では予防を開始する5月に検査を実施するようにしております。注意ください。
注射について
当院では今年よりフィラリア症予防の注射も実施いたします。効果が1年間持続するため、投薬の手間がなく、うっかり投薬を忘れてしまった経験がある飼い主さまには非常にメリットのある予防法だと思います。ただし、体重に応じて投薬量を調整する必要があるため、現在成長期のワンちゃんには使用できません。
注射の場合でも、その他の予防薬と同様に投与前の検査でフィラリア感染の有無を確認する必要があります。
当院でのフィラリア予防注射の実施は5月1日からとなります。ご注意ください。
体重 | チュアブルタイプ (税込) | 注射 (税込) |
〜5.6kg | 930円(1回分) | 7,480円 |
5.7〜11.3kg | 1,370円(1回分) | 10,670円 |
11.4kg〜22.6kg | 1,700円(1回分) | 14,520円 |
22.7kg〜45.3kg | 2,030円(1回分) | 17,380円〜 |
ウイルスや細菌による感染症から身を守るために接種します。当院ではワンちゃんに対しては主に8種混合ワクチン、ネコちゃんに対しては3種または5種混合ワクチンを使用しています(混合ワクチンに狂犬病ワクチンは含まれていません)。
子犬や子猫の時期にはしっかりと免疫を得るために複数回のワクチン接種が必要です。しかし、残念ながらワクチン接種で獲得した免疫が一生続くわけではありません。そのため、ワンちゃんやネコちゃんを感染症から守るためには、定期的な追加接種が必要となります。そのコの年齢や生活環境なども考慮したワクチン接種プログラムをご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。